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組込みLinux選択のポイント ~第4回(最終回):組込みLinuxのトラブルとディストリビューションの必要性~

組込みLinux選択のポイント連載

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<連載で解説> 組込みOS選択の注意点とは?

スマートデバイスやIoT*の普及に伴い、「組込み機器」の需要は大幅に増えています。以前は特殊な領域であった「組込み機器」ですが、最近では要求がより高度化していること、インターネットへの接続の要件が高まっていること、ハードウェアの性能が著しく向上したこと、などから、サイズは小さくても中身はPCやサーバーなどに近づいています。これにより、「組込みOS」に求められる要件も、以前とは異なって来ています。
この記事では、近年組込みOSとして急速にシェアを拡大している「組込みLinux」について、他の組込みOSとの違いやメリット、採用時の注意点などを全4回の連載で解説してきました。今回は連載の最終回です。

* IoTとは:"Internet of Things"の略。従来のコンピュータ以外に、様々な「もの」がインターネットに接続され、相互に通信を行いながら動作すること。

組込みLinuxの陥りやすいトラブル

前回の記事(組込みLinux導入の注意点)では、組込みLinuxはメンテナンスが必要で、ハードウェアメーカーから提供されるOSやBSPは、組込み機器用途にはそのまま利用できないということと、組込みLinuxとして相応しい選択肢をお話ししました。

最終回の今回は、組込みLinux導入時に陥りやすいトラブルと、その対処についてお話ししたいと思います。

まず多いのが、Linuxの構造や特長をよく理解していないまま開発してしまったトラブルです。たとえばマルチタスクに関する作法や、TCP/IPの実装方法など、汎用OSとしてのLinuxエンジニアにとっては初歩的なミスによるトラブルです。この場合、「動作が突然止まる、固まる」、「突然OSがダウンする」、「通信がエラーになる」といった現象が発生します。初歩的なミスでも組込み機器の場合は大トラブルになることもめずらしくありません。

また、「OSが安定性しない」、「OSの性能が遅い」といったトラブルもあります。こういったケースも、Linuxの構造や特長を理解していないまま開発してしまったケースがほとんどです。

また、Androidのトラブルも少なくありません。特に、「Androidの起動がとても遅い」というトラブルが多く当社に寄せられています。

組込みLinuxのトラブルへの対応

当社には、このような組込みOS、組込みLinuxのトラブルが発生して困られているお客様からのご相談が多く寄せられています。

お客様からご相談を頂いた場合には、まずプログラムの処理内容などについてお話をお聞きし、おおまかに原因を推測します。次に当社にて再現環境を構築し、トラブルを再現させます。その後、トラブルの原因を特定して、パラメータのチューニングやコードの修正などの対策を行います。最後に様々なテストを実施して、トラブルが発生しないこと、他に影響がないことなどを確認し、対策を完了します。場合によっては、お客様に対して修正方法をアドバイスさせていただいて、対応はお客様側で実施していただく場合もあります。

前回ご説明したように、組込みLinuxでは継続的なメンテナンスが必要です。トラブル対応でコードを修正した場合、その後のセキュリティパッチの適用はより難易度があがります。これに対して当社では、当社で対応させて頂いた環境を当社で引き取って、そのまま維持管理を担当させていただくこともあります。また、今後メンテナンスが容易になるように、より品質が高い当社の組込みLinuxディストリビューションへ切り替えていただく場合もあります。

日本人Linuxエンジニアが多数いるということ

サイバートラストが提供するサービスは、お客様からは「リーズナブルな価格で、プロフェッショナルな対応」と評価していただいております。当社としても、内容や品質について自信を持ってご提供しています。

当社の強みの一つとして、高いスキルを持った優秀なLinuxエンジニアが多数、日本国内に在籍している、ということがあります。このため、トラブル発生時に、「本国に確認します」という対応で回答までに時間を要したり、解決策が得られない、ということはありません。当社のサービスでは、お客様の担当者と当社のエンジニアとが、直接顔を合わせて議論することが可能です。これは当社の大きな強みであると考えています。

 

組込みLinuxの品質向上のために

サイバートラストは日本国産の組込みLinuxディストリビューターです。

前回も少しお話ししましたが、組込みLinuxディストリビューションとは、Linuxの中核となっているカーネルに対して、各種周辺ソフトウェアを追加することによって、それぞれの組込み機器に適した特徴や機能をLinuxに追加し、その性能を100%引き出すようにチューニングした高品質のLinuxを提供するパッケージです。また、Linuxの脆弱性情報やパッチ情報を常にウォッチし、必要であればその組込み機器に最適なパッチを開発し提供するというサービスも提供するものです。

このような作業は技術的にも難易度が高いため、組込みLinuxの分野では当社以外で提供している企業はあまり多くありません。他社の多くは開発ツールのみを提供しており、残りは組込みLinuxを導入する企業側で対応しなければならない、というケースも多くあります。

このようなスキームは、組込みLinuxを導入する企業に多くの負担を負わせるものです。事実、このスキームが成り立たないことで、前述したようなトラブルが多く発生しています。

組込みLinuxディストリビューションは、一般的にはまだあまり知られていません。しかしサイバートラストは、IoT時代の組込み機器の発展のためには、組込みLinuxディストリビューションは不可欠なものであり、また組込みLinuxを導入する企業にとって多くのメリットがあるものだと考えています。

サイバートラストは日本国産で日本企業のニーズに応える組込みLinuxディストリビューターとして、今後もお客さまのニーズに応える技術の提供と、業界の発展に貢献してまいります。

専用機器の組込みOS選びのご相談や、当社の組込みLinuxの導入実績などについて、お気軽にお問い合わせください。

 

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サイバートラストは組込みLinuxの各種ソリューション・サービスを提供しています。これまでARM、MIPS、PowerPCアーキテクチャ向けなど幅広いプラットフォームでの開発実績があり、キャリアグレードLinux(CGL)やIntel Atomプロセッサ向けの開発で高く評価されています。IoT・組込み機器においては産業用機器、デジタルサイネージ用プレイヤーや車載機器(カーナビやIVI含む)、医療用端末、通信機器、映像配信機器、複合機など多岐にわたる分野で組込みLinux ソリューションの採用実績を伸ばしています。また、LinuxとRTOSの共存環境開発など、組込み関連技術の研究開発に積極的に取り組んでおります詳細は以下のページをご覧ください。

 

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