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国立米子工業高等専門学校様

「Asianux Server 7」を活用し、新旧4世代のパソコンで安定して動作
当社松江ラボの技術支援により、学生自らが環境を構築

Red Hat系ディストリビューションを活用し、学生のUNIX/Linux技術習得を推進

国立米子工業高等専門学校様
http://www.yonago-k.ac.jp/

米子工業高等専門学校(以下、米子高専)は、準学士課程として機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、物質工学科、建築学科の5学科を設け、昭和63年の設立より地域に密着した教育研究活動を進めています。人口の少ない鳥取県において学生の確保が容易ではないものの、地元企業との共同研究などでも地域と密接に関わり知名度が高いことから、定員200名の学生のうち9割は鳥取県内の学生が占めています。

米子高専では、高専機構が推進する、卒業生が社会や産業界で活躍できるよう教育の質を保証することを目指したモデルコアカリキュラムに準じてカリキュラムを組んでいます。中でも電子制御工学科では、機械、電気・電子、情報分野を複合的に学ぶことができ、卒業後は機械、電気、情報系などさまざまな分野で活躍する卒業生を輩出しています。電子制御工学科では、シラバスのUNIX教育の中で、学生が将来Linuxに触れるときに違和感なく使えるようにしたいとの要望から、USBブートで利用できるAsianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7(以下、Asianux Server 7)を導入しました。

ユーザーニーズ

    • パソコンの設定を変えずにブートでき、一人一台のUNIX環境を作ること
    • 新旧4世代のパソコン全てで安定して動作するLinux

      ユーザーセレクト

      • Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7

      導入の背景

      授業でUNIX技術を習得できる環境を模索


      米子高専の電子制御工学科では、コマンドラインでの操作やプログラム開発の技術習得を目的に、UNIXサーバーにリモート端末からログインして利用する授業を行なっていました。しかし、サーバー利用の制限やサーバー構築・管理の煩雑さに課題がありました。この課題の解決と一人一台マシンを使える環境にするため、パソコンの設定を変えずに外部機器からブートすることを検討し、オープンソースのLinuxディストリビューション「Fedora」を使ったブータブルUSBを作成し授業のマシンで利用していました。

      選定の理由

      世代の異なるマシン環境により動作しない課題が発生


      FedoraのブータブルUSBは、授業中にハングアップしたりブートできないなどの問題が発生し、設定のやり直しやOSイメージの焼き直しに多くの時間を取られていました。また、マシンを一斉に買い替えることが難しく新旧4世代のパソコンを利用しているため、ブート出来るマシンと出来ないマシンがあり、一人一台パソコンを割り当てられないことが課題になっていました。そこで、かねてから交流のあったミラクル・リナックスに相談し、Asianux Server 7の提案を受けました。

      導入の効果

      授業用のシステムを学生が構築 複数世代のパソコンで安定稼働を実現


      導入にあたっては、米子高専の学生がアルバイトでミラクル・リナックスの技術指導を受け、OSやモジュールのインストール、セットアップに加え、レポジトリサーバーとブータブルUSBの作成などの作業と事前検証を行い、授業で使えるシステムを構築しました。Asianux Server 7はFedoraと同様にRed Hat系のディストリビューションであるため、設定がしやすいことも好評でした。導入後は新旧4世代あるパソコンの全てで安定して動作するようになり、一人一台のマシン利用が実現し、より踏み込んだ内容の授業ができるようになりました。

      USER's VOICE

      Windowsがメインの教育環境で、UNIXやLinuxの技術習得機会を創出

      米子工業高等専門学校
      地域共同テクノセンター長
      河野清尊先生

      米子工業高等専門学校(以下、米子高専)の電子制御工学科では、科のカリキュラムに入れているUNIXの技術習得の授業の環境として「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7(以下、Asianux Server 7)」をブータブルUSBにして活用しています。導入に至った背景や導入後の効果など、米子高専で地域共同テクノセンター長を務める河野 清尊先生に聞きました。

      「高専ではマイクロソフトのOffice365を利用していることもあり、当校でも情報リテラシーの授業ではWindowsを使っています。しかし、Linuxも世の中のさまざまな場所で使われていますし、学生が就職先などでLinuxに触れる機会に違和感なく対応できるようにしたいと考えています。また、プロセスの生成や実行などを通して、プロセスを扱うことの面白さや、GUIではなくコマンドラインの便利さなどを知ってほしいと思っています。そこで、OSの歴史や機能を教える授業の中で、実際に手を動かす環境としてLinuxを使っています。」
      C言語によるUNIXシステムプログラミングに関する書籍も執筆されている河野先生は、授業でUNIXやLinuxを実際に使うことで学生の興味を広げる機会を作ってきました。

      UNIXの授業環境の課題解決が必要に

      「学生がコマンドラインでの操作やプログラム開発ができることを目指した授業で、最初はUNIXを使っていました。当初はUNIXサーバーにリモート端末からログインして行っていましたが、学内サーバーでは利用制限があり、また、独自に構築したサーバーでは管理が煩雑であるという課題がありました。パソコンの設定は変えずに、学生が一人一台のマシンを使える環境で授業をしたかったため、USBなどの外部機器からブートできるOSを検討しました。マルチブートで立ち上げることでも考えましたが、他の授業でも同じパソコンを使用するため、パソコンの設定を気にせず使えるUSBブートの方が適していました。」(河野先生)

      はじめは作成ソフトに対応していたFedoraを使ってブータブルUSBを作成しました。ところが、授業中にハングアップしたり、ブートできないなどの問題が発生したと言います。
      「設定のやり直しやOSイメージの焼き直しに多くの時間を取られてしまいました。また、パソコンがその購入時期によって新旧4世代あるため、ブート出来るマシンと出来ないマシンがあり、一人一台ずつ割り当てることが出来ませんでした。そんな時に、松江ラボのメンバーが来校され、相談してみたのです。」

      学生が構築したLinux環境により、より深い内容の授業が可能に

      導入にあたっては、在校生がアルバイトでブータブルUSBの作成や事前検証を担当しました。作業は、当社松江ラボでアルバイトの学生を受け入れ技術指導を行いました。
      「OSのインストール、モジュールのセットアップ、クローン作製の準備やレポジトリサーバーの作成のほか、授業で学生が入手するコンパイラーを使えることを事前確認して消しておくなど、学生が事前に検証を行ってくれたため安心でした。Asianux Server 7は、Fedoraと同じRed Hat系なのでインターフェイスもわかりやすく、設定しやすかったです。何より、新旧4世代のパソコン全てで安定して動くようになったおかげで、授業をスムーズに進められる環境になりました。」と河野先生は、学生による環境構築の成果と導入後の環境改善について語ります。ミラクル・リナックスに入社した米子高専の卒業生、塚田美香さんも在校時代からの変化を見て「環境が改善されて授業内容に集中できるので、Linuxの理解が深まると思う。」と言います。

      最後に、河野先生がLinux教育への希望を語ってくださいました。
      「今後は、OSのチューニングや特定の機器用のOSの構築ができるような学生を育てたいですね。プロセスツリーやファイルツリーをきちんと教えたいです。環境を改善できたことでより深い内容の授業ができるようになったので、これからOSの中身などさまざまなものを教える機会が作れると思います。そこからLinuxに興味を持つ学生が増えると嬉しいです。」(河野先生)

       

       

      取材協力:国立米子工業高等専門学校(所在地:鳥取県米子市) URL http://www.yonago-k.ac.jp/