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GMOインターネット株式会社様導入事例

国内外の複数拠点で展開する高性能クラウド「ConoHa」の統合監視に「Hatohol」を採用し、サービスや事業の拡大にも対応可能な監視環境を構築

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グローバル規模で増加するサーバの統合監視環境を将来性のあるOSSで構築

GMOインターネット様( https://www.gmo.jp/

GMOインターネットグループは、商用インターネットの黎明期から、日本におけるインターネットの普及と活用の促進に貢献してきた企業です。現在では「インターネットインフラ事業」「インターネット広告・メディア事業」「インターネット証券事業」「モバイルエンターテインメント事業」の4事業を核に、多くのインターネットサービスを提供しています。

その中のひとつ、「ConoHa」は、IaaS型のオールSSDクラウドサービスで低コストで高性能な点が評価されています。ConoHaでは、サービス規模の拡大に合わせて、運用監視の対象となるホストが劇的に増えていくことが予想されていました。また、ConoHaは、日本、米国、シンガポールの3リージョンから提供されており、複数のリージョンにまたがるホストを統合的に監視できる環境が求められていました。同社では、2015年5月のサービスリニューアルに合わせて、統合監視環境として、ミラクル・リナックスが積極的に支援するOSS「Hatohol」を導入。将来的な事業やサービスの拡大も視野に入れつつ、より効率的な統合監視体制の確立を進めています。

ユーザーニーズ

  • マルチリージョン、1000台弱のホストを効率的に統合監視できる環境の構築
  • ユーザの声が反映されやすく、今後も着実な機能改善が期待できる将来性

ユーザーセレクト

  • Hatohol

導入の背景

急激に増加する監視サーバの情報を効率的に統合監視


GMOインターネットでは、従来「Nagios」によるシステム監視を行っていましたが、サービスの拡大や拠点の増加に伴って監視対象が増え、アラート発生時などにおける対応プロセスの作業負荷が増しているという課題がありました。「ConoHa」を先進的なIaaSへとリニューアルし、マルチリージョンで提供することが決まったことで、今後、監視対象がさらに増加ことが予想されたため、複数のリージョンにある多数の監視サーバをより効率的に統合監視するための仕組みを検討する必要がありました。

選定の理由

開発がオープンで将来的な改良にも期待が持てる「Hatohol」を選択


同社の監視ツールとしては「Nagios」が多く使われていたため、検討にあたってはNagiosから派生した統合監視ツールなども含めて、複数が検討されました。結果的に、社内にZabbixの導入に積極的なメンバーがいたことや、ZabbixとNagiosを含めた監視の一元化やスケールアウトへの対応が見込めること、オープンな開発体制がとられており、ミラクル・リナックスのバックアップで将来的な機能改善にも期待が持てることなどが評価され、「Hatohol」の導入に至りました。

導入効果

適用範囲の拡大や顧客への監視サービス提供も視野に入れた基盤の確立


2015年5月における「ConoHa」の大規模リニューアルのタイミングで、同サービスのバックエンドにある約900台のホストを一元監視できる環境が「Hatohol」と「Zabbix」を使って構築されました。今後、既存のNagiosによる監視環境の統合を含む、より効率的な監視体制の構築だけでなく、グループ企業と共同で新たなサービスを展開する際の監視環境としての利用や、顧客に向けた監視サービス提供なども視野に入れつつ、Hatoholの運用ノウハウを蓄積していくことを目指しています。

USER's VOICE

先進的なIaaSを目指した「ConoHa」のリニューアルが監視環境再考の契機に

 

システム本部第二サービス
開発部
郷古 直仁 氏

GMOインターネットでは、2013年にVPSサービスとして提供を開始した「ConoHa」を、2015年にOpenStackによるIaaS型のオールSSDクラウドサービスとしてリニューアルしました。高機能、高パフォーマンスのIaaSを、転送料無料の月額900円からというリーズナブルな価格で提供していることが注目され、企業、個人を問わず多くのユーザに活用されています。
「ConoHa」のインフラを支える監視環境としては、OSSの統合監視ソフトウェア「Hatohol」と「Zabbix」が採用されています。同社では、これまで伝統的に同じくOSSの監視ツールである「Nagios」による環境が、サービスごとに構築されていましたが、そこにはいくつかの課題がありました。

GMOインターネット、システム本部第二サービス開発部の郷古直仁氏によれば、「複数のNagiosサーバによる監視体制では、監視サーバの増加による一次対応の負荷が増す傾向があった」といいます。

「当社のサポート体制では、まず一元的に一次対応の担当者が監視ツールからアラートを受け、そこから二次対応の担当者に依頼を出します。しかし、サービスが増え、監視サーバの数が増えると、一次対応における作業負荷が増加するという問題がありました。Nagiosについては、サービスが増えた場合でも、できるだけ監視サーバを増やさないように工夫して運用してきました」(郷古氏)

しかし、「ConoHa」を先進的なIaaSとして、東京、サンノゼ、シンガポールからマルチリージョンで提供するにあたり、監視対象のサーバは急激に増えることが予想されました。そうした状況の中で、複数の監視サーバをより効率的に統合監視するための仕組みを検討する必要がありました。

 

比較検討を経て将来性により期待できる「Hatohol」を採用

事業本部クラウドインフラチーム
テクニカルエバンジェリスト
斉藤 弘信 氏

統合監視ソフトウェアの選定にあたっては、「Hatohol」だけでなく、社内で広く使われている「Nagios」から派生した統合監視ツールなども含めて検討を行いました。また、Nagiosと同様に広く使われている「Zabbix」についても合わせて導入が検討されました。

最終的に、ConoHaに「Hatohol」と「Zabbix」による監視環境を採用したのには、いくつかの理由があったといいます。同社の顧客にもZabbixユーザが多く、チーム内にも、Zabbixの導入に熱心なメンバーがいたこと。Hatoholはオープンソースで開発が行われていると同時に、ミラクル・リナックスが積極的にバックアップしており、他製品と比較して、より将来性に期待できることなどが最終的な決め手となりました。

ConoHaのリニューアル以降、同社では1年以上にわたって「Hatohol」と「Zabbix」による運用監視を続けています。運用監視環境の刷新にはリスクもありましたが、同社では引き続き、Hatoholによる監視の一元化を進め、今後も増加していくと予想される運用監視負荷の軽減と、サービス品質の向上に取り組んでいこうとしています。

「Nagiosからの切り替えによる強い違和感などはなく、比較的スムーズに監視体制が移行できたと感じています。今後、アラートやログの内容を吟味して、対応の自動化など、さらなる効率化を検討していきたいですね」(事業本部クラウドインフラチーム、テクニカルエバンジェリストの斉藤弘信氏)

同社では将来的に、顧客に対して「監視サービス」をクラウド上で提供することも視野に入れており、その基盤として「Hatohol」を活用できるかについても検討を行っていきたいとしています。また、今後の活用範囲の拡大にあたって、ミラクル・リナックスによるバックアップにも期待をしているといいます。

「先立って、ミラクル・リナックスのエンジニアとHatoholについて話しをする機会があり、利用している立場での要望を伝えたのですが、最新版のHatoholには、そうした意見もかなり反映されているように感じられました。ユーザの声に耳を傾けることで、Hatoholがより良いソフトウェアに育つことを期待しています」(郷古氏)