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株式会社エーピーコミュニケーションズ様導入事例

顧客向け「監視サービス基盤」のOSS統合監視ツールに「Hatohol」を採用
20台を超える「Zabbix」の監視画面を一元化し作業効率を向上

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コストも使い勝手も顧客満足度が高いシステムの提供を目指し先進のOSSをフル活用

エーピーコミュニケーションズ様
( http://www.ap-com.co.jp/

エーピーコミュニケーションズ(APC)は、独立系システムインテグレーターとして国内外の企業向けに、各種システムの提案、開発、構築、運用保守等のITサービス全般を幅広く提供している企業です。1995年の創業以来、「日本のSIを面白くする」ことを目指し、革新的な情報技術を、顧客のベネフィットと満足感の向上へつなげる「NeoSIer(ネオエスアイヤー)」であることを掲げて事業を展開しています。

APCでは、インドネシアに拠点を置き、現地の
顧客向けにSI事業を提供する日系通信会社に対し、同社が構築する仮想化サービスに、OSSのクラウド構築ツール群である「OpenStack」の技術を積極的に導入することを提案しました。また、その仮想化サービスのメニューとして、標準化された「監視サービス」を提供したいという要望に応えるため、運用監視ツールの「Zabbix」を導入。Zabbixの画面を一元化するための環境として、ミラクル・リナックスが積極的に支援するOSS「Hatohol」を採用しました。ZabbixとHatoholによる「監視基盤」では、将来サービス規模が拡大した場合でも、監視担当者が業務を効率的に行えることが期待されています。

ユーザーニーズ

  • 仮想化サービスの一部として提供できる標準化された監視基盤
  • サービス規模の拡大にも対応可能な信頼できるOSSによる統合監視環境
  • 短期間での統合監視ツール実装

ユーザーセレクト

  • Hatohol

導入の背景

仮想化基盤上に標準化された「監視」環境を構築


APCでは、インドネシアで現地顧客向けにSI事業を提供する日系通信会社の仮想化サービス基盤の構築を担当。その際、仮想化サービスのメニューとして「監視サービス」を提供したいという要望を受けました。それまで、監視環境は顧客ごとに個別に構築されていたため、メニュー化にあたっては監視基盤の標準化と、仮想化基盤上にある複数の監視ツールからの情報を統合し、サービス提供規模の拡大にも柔軟に対応できる、拡張性のある統合監視の仕組みが必要とされていました。

選定の理由

提案先の監視担当者が求めていた使い勝手を満たす「Hatohol」を採用


監視基盤の構築にあたり、コスト的な観点からもOSSの積極的な活用が必須でした。そこで、APCのエンジニアは実績のある「Zabbix」を活用した監視基盤の構築を進めました。併せて、エンドユーザー側の監視担当者からは「監視サーバが増えた際にも使い勝手が良い環境にしてほしい」との要望が出されたため「Hatohol」を提案したところ、「まさにこのような画面を望んでいた」と好反応が得られました。APCのエンジニアは、Hatoholのコミュニティとも協力しながら2カ月弱ほどでHatoholによる画面統合を実現しました。

導入効果

20台を超えるZabbixの監視画面を統合-将来的な活用範囲の拡大も視野に


現在では、仮想化基盤上で稼働している20台を超えるZabbixサーバの画面をHatoholで統合して、監視運用が行われています。現地の監視担当者からの要望を反映した機能実装も行ったため、使い勝手に関しては特に好意的に評価されています。APCでは、仮想化サービス提供規模の拡大を見据え、Hatoholの機能をより深く活用した、さらなる監視業務の効率化を提案していくことも検討しています。また、同様の監視ニーズを持った他の顧客への、Hatoholによる監視基盤の提案も視野に入れています。

USER's VOICE

コスト面でOSSの活用は必然-監視基盤に「Zabbix」と「Hatohol」を採用

執行役員
システム基盤エンジニアリング事業部 事業部長
阿部 伸哉 氏

APCでは、インドネシアに拠点を置き、SI事業を提供する日系通信会社から、同社が現地の顧客向けに提供する仮想化サービス基盤の構築を受託しました。そこで、顧客が現地に持っているITリソースを可能な限り有効活用しながら、ビジネス環境の変化にも迅速に対応できるようにするため「VMware vSphere」や「Docker」といった先進的な仮想化インフラ技術やクラウド基盤構築ツール群「OpenStack」の積極的な活用を提案しました。

その通信会社では、顧客の環境ごとに個別のツールでを導入して監視を行っていましたが、今回仮想化サービスのメニューとして「監視サービス」を提供したいという要望が出されていました。監視サービスのメニュー化には、仮想化基盤の一部として、標準化された「監視基盤」を整える必要がありました。

「今回、コスト面から監視基盤についてもOSSを活用することは必然でした。もちろん、OSSをお客様の環境に導入する以上、信頼性や将来性に関するリスクはできる限り小さいツールを選択する必要があります。そこで、古くから実績があり、われわれがノウハウも持っている『Zabbix』の導入を前提に、監視基盤の構築を進めていきました」

そう話すのは、APC執行役員、システム基盤エンジニアリング事業部の事業部長を務める阿部伸哉氏です。APCが今回構築した「監視基盤」では23台のZabbixサーバが稼働しており、それらの画面をミラクル・リナックスが支援しているOSSの「Hatohol」によって統合し、運用されています。

Hatohol採用の決め手となったのは現場担当者の「これを使いたい」の声

阿部氏によれば、当初は「Zabbix」による監視は想定していたものの、「Hatohol」による画面統合は検討していなかったといいます。結果的に「Hatohol」採用の決め手となったのは、現場で監視を行うオペレーション担当者からの要望でした。

「以前からHatoholの存在は知っていたのですが、実は今回の案件では当初の提案に入れていませんでした。しかし、監視基盤の構築を進めるにあたって、現地のオペレーションセンターのエンジニアから『将来、監視サーバがスケールしたときに、個別に画面を開く必要がないよう画面統合をしてほしい』『統合された画面は使いやすいものにしてほしい』といった要望が出てきていました。そこで、Hatoholの画面を見せたところ『ぜひ、これを使わせてほしい』と好反応があり、導入を決めたのです」(阿部氏)

Hatoholコミュニティや当社エンジニアとの協力体制で、要望の機能を短期間で実装

導入決定から約2カ月という短期間で、阿部氏は監視基盤へのHatoholの導入を完了しました。オペレーション担当者からは、画面の自動リフレッシュなどに対する追加要望があり、阿部氏はHatoholコミュニティやミラクル・リナックスのエンジニアの協力を得ながら、要望された機能を短期間で実装することができました。

「Hatoholの導入決定にあたっては、ミラクル・リナックスが積極的にサポートしているという点での安心感も大きかったです。Linuxに関する技術力や知見、MIRACLE ZBXなどの実績から、技術面での信頼は感じていましたし、Hatoholについても、品質に対する活発な議論がコミュニティで行われており、リリーススケジュールの公開や更新もしっかり行われているという印象を持っていました」(阿部氏)

要望に応じた機能を実装できたことで、HatoholとZabbixによる統合監視基盤に対して、顧客からは高い評価を得ることができました。ひとつの管理画面から仮想化サービス基盤全体の状況を把握できるようになったことで、監視業務の効率は上がり、サービス品質の向上へとつながっています。

阿部氏は、今後の展望として、Hatoholの「アクション」機能と、他のツールとを組み合わせた監視プロセスの一部自動化など、より顧客にとって「監視基盤」の価値を高められる提案などもしていきたいと語っています。

「APCは、OpenStackやDocker、Zabbix、HatoholのようなOSSを含む先進的な情報技術を、お客様にとっての価値につなげていくことを目指して事業を行っています。同時に、OSSを使ってビジネスをしている企業として、コミュニティに対しても実のあるフィードバックを行いながら、技術とビジネスとの接点について、より本質的な議論ができるような、さらに進んだ貢献を続けていきたいと考えています」(阿部氏)

 

システム構成イメージ