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オープンソース・データベースの適用範囲を知る
アクセラテクノロジ株式会社

PostgreSQLからOracle Database 10gへの移行により
スケーラビリティの確保、運用工数の大幅軽減に成功
「Oracle Database10gを採用すれば、これまでの課題がすべて解決すると確信した」
ブログの高速検索サイト「アクセラナビ」 の開発・運営をしているアクセラテクノロジ株式会社 技術本部 本部長 萩原純一氏はそう語ります。


ユーザーニーズ
・複数台サーバとインスタンスを1つに統合したい。
・大容量データを効率的に管理したい。
・今後のデータ量増加に備えるため、拡張性を持たせたい。


ユーザーセレクト
システム概要

OS: MIRACLE LINUX V4.0 -Asianux Inside for x86-64
DB: Oracle Database10g Enterprise Edition
   Oracle Partitioning
写真
技術本部 本部長 萩原純一氏


ブログ検索サイト「アクセラナビ」

アクセラテクノロジの主力製品である、超高性能の全文検索システム「Accela BizSearch」は、多くの企業や基幹サービスのインフラとして採用されています。2005年7月には、その更なるビジネス拡大を図るため、ブログ記事の総合検索サイト「アクセラナビ(http://www.accelanavi.com)」を立ち上げました。まだブログという言葉が注目され始めたばかりでしたが、特に米国において、顧客の生の声が聞けるメディアとして、また企業内のナレッジ共有ツールとして大ブレイクしていることを知り、日本でもマーケットが広がると確信しリリースを決めたそうです。スタート時の登録記事は約1500万件。その勢いはとどまることなく、半年足らずで約1億件まで激増しました。インフラとして選択されたのは、データベースにPostgreSQL、OSはSuSE Linuxでした。SuSE Linuxを採用したのは、ファイルサーバとして利用するケースではファイルシステムにReiserFSが有利と考え、SuSE LinuxはReiserFSを標準でサポートしているOSだったからです。


移行の背景

連続稼動におけるPostgreSQLの弱点
PostgreSQLは「追記型アーキテクチャ」という構成を採用しているため、小規模のシステムでは十分なパフォーマンスを発揮できる場合がありますが、 中・大規模データベースへの対応や連続稼動が必要なシステムには不向きといった側面も持っています。
アクセラナビにおいても、2000万記事程度までは問題なく運用できる反面、ある規模を超えると急激に速度低下することを確認していました。そのため記事が2000万記事を超えるたびに、PostgreSQLのテーブル分割やインスタンス増設を実施することでこの問題を回避してきました。ところが、6000万記事を超える辺りから、インスタンスを増設しても以下のような性能劣化が発生しました。
  • システム負荷が高い(CPUのロードアベレージが常時20以上となる)
  • 定期的に行っていたオンラインバキューム(※ポイント解説参照)が数日かけても終了せず、ディスク容量を圧迫し始めた。

Oracle Database採用の理由

パーティショニング機能と拡張性を重視し、Enterprise Editionを採用
PostgreSQLのスケーラビリティに限界を感じ、他のデータベースへの移行の必要性を痛感していた折、タイミングよく、オラクル社によるオープンソースDBからの移行セミナーが開催されました。そこで、大容量のデータを自動的に分割・管理し、性能も維持できる「パーティショニング機能」を知り、「Oracleを採用すれば全ての問題がクリアになる」と感じたそうです。すぐに評価版を入手し検証を開始しました。そして、実際に約500万件のサブセットデータをOracle Databaseにインポートし、既存データを移行できると判断。また、アクセスが集中した状態を想定するために、データベースへの同時書き込みの多重度を40〜50程度に上げた状態でCPUへの負荷テストを実施、パフォーマンスを測定したところ、問題なく動作することを確認しました(ロードアベレージは1以下)。そして、ビジネスパートナーであるミラクル・リナックスから紹介されたOracle Directの担当者から、オラクル製品の詳細機能やシステム提案を受け、移行の決断をしました。


MIRACLE LINUX採用の理由

豊富な移行ノウハウと高度なサポートに期待
移行作業の進め方を検討していたところ、ミラクル・リナックス社の担当者と出会い、移行作業のコンサルティングを依頼することにしました。その理由としては、下記のことが挙げられます。
  • オープンソース・データベースからの豊富な移行ノウハウを持っている
  • OSクラッシュやシステム障害時のサポートへの期待と豊富な解析ツールがある
  • 日本語で気軽に質問できるサポート体制
  • Linux OSのトラブルの解決策がミラクル・リナックス社のホームページに掲載されていることが多い
  • ファイルシステムとしてReiserFS, XFS,OCFS2が標準サポート
今後、アクセラナビのシステム全OSを順次MIRACLE LINUXに切り替えていくことも検討しています。


導入効果

システムメリット
  • 運用効率が大幅に向上
    1. サーバ統合:複数のサーバで合計5つ以上動作していたPostgreSQLのインスタンスを、Oracle Database10gの導入によって、1インスタンス・1サーバに統合できた。
    2. 大容量データの効率的な管理:Oracle Partitioning Option によって、大容量データの保存、管理を自動化・簡素化できた。
    3. アプリケーション側で接続先DBサーバを切り替える必要がなくなった。

  • 負荷分散や拡張性への備え:将来的にOracle Real Application Clustersの導入も視野にいれている。
システム構成図


ポイント解説

Oracle Database とPostgreSQLの違いは?

Oracle Databaseの場合
ディスク領域を再利用
削除のイメージ
  • 削除された領域は、再利用可能。

  • 更新は、変更する列・データのみ変更。


24時間365日の運用が可能。

PostgreSQLの場合
追記型アーキテクチャ
削除のイメージ
  • 削除や更新は、変更対象のデータに使用済みフラグを立て、最後にデータを追加。

  • 一列更新するだけでも、全データを新規にコピー。

 トランザクションが発生するシステムでは、使用ディスクサイズが増加し、パフォーマンスも劣化する。

 定期的にデータベースを停止し、メンテナンスを行う必要がある。



PostgreSQLの使用上の注意

PostgreSQLは構造上、削除/更新した領域を再利用せず、新規にデータを末尾に追加するため、データファイルが増大し、パフォーマンスが劣化します。そのため、定期的にシステムを停止しvacuumコマンドで領域を解放する必要があります。online vacuumは、システム稼動中に使用済みの領域を解放できますが、未使用領域は開放されないので、定期的なシステム停止が必要です。このため、更新系のシステムで連続稼動が求められるシステムには不向きといわれます。
今回の事例が実証するように、拡大が予想されるシステムにオープンソース・データベースを導入する際には、拡張性を考慮した設計をすることも重要です。ミラクル・リナックス社では、移行コンサルティングの他、Oracle Databaseへの移行を考えた設計支援もできますので、ぜひご相談ください。


お問い合わせ

パーティショニング機能と拡張性を重視し、Enterprise Editionを採用

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