代表からのご挨拶
ミラクル・リナックス社は、創業当時からの国産OSベンダーとしての強みをさらに推し進め、様々な分野において利用が広がるLinuxの利用価値向上を目指しています。また、オープンソースコミュニティと企業をつなぐことにより、オープンソースソフトウェア(OSS)の利用価値を高め、これらを通じてエンジニアが成長できる環境を醸成する企業 にしたいと考えています。これらの考え方を基本理念とし、ミラクル・リナックス社のビジョン&ミッションを以下のように制定しています。
OSSの利用価値を創造し、伝え、企業ユーザのビジネスに貢献することで、オープンソースソフトウェアの発展に寄与する企業になり、エンジニアが活躍できる楽園を創る。
| M1: | OSSのリーディングカンパニーとして、OSSコミュニティとビジネスの世界をつなげ、双方の利益を創り出す。 |
| M2: | OSSを通じて、日本から世界に挑戦するエンジニアを育成し、OSSのリーダを創り出す。 |
| M3: | OSSを通じて、アジア地域の発展途上国における、IT産業の振興に寄与する。 |
オープンソースを主たる生業にして、成功している会社は、世界を見ても希有です。また、国内でOSを提供し、サポートし続けている企業も非 常に稀です。我々のチャレンジは、国産OSベンダーとして、企業とコミュニティの間に立ち、双方の言葉や文化がわかる会社として、オープンソースをベースとした価値創造を行い、企業とオープンソースコミュニティ双方に利益をもたらすビジネスを行うことです。我々が、これまでの10年以上築いてきた、企業ユーザとのビジネス経験は、新興のオープンソース企業には、すぐに真似ができない財産です。また、OSを開発したい、よりよいサポートを提供したい、Linuxの知識をもっと高めたいと集まった優秀なエンジニアたちも他社にひけをとらない財産です。
また我々には、国産OSベンダーとしての価値を認めて頂き、我々の製品やサービスをご購入頂いているお客様が既に多数いらっしゃいます。今日、Linuxは世界で一番多く利用さているオープンソース製品です。ミラクル・リナックス社は、国産OSベンダーとして、自社製品MIRACLE LINUXを提供するとともに、他社製品のLinuxもサポートしています。また、特定用途向けのカスタマイズや、ARMやMIPSといった組込み用途向けプロセッサに対応したLinuxの提供、デジタルサイネージ向けの基本アプリケーションの提供も行っています。さらに、Zabbixのような他のオープンソース製品を含めた製品・サービスの提供も行っています。
ミラクル・リナックス社に問い合わせれば、Linuxのことは全てわかる、また国内の企業ユーザからの要望のカスタマイズを柔軟に対応できるサービスや製品の提供を目指しています。
さらに私は、この会社を日本から世界に挑戦し、成功する会社にしたいと考えています。残念ながら、コンピュータ業界において、Made in Japanの製品が世界で成功しているケースは多くありません。ミラクル・リナックス社では、世界に挑戦する人たちを創りだしていきたいと考えています。オープンソースの世界には、物理的な制約などは、どこにもありません。日本に居ながら、世界に名だたるエンジニアになることも不可能ではありません。日本国内には、世界基準でトップクラスと言える優秀なエンジニアが多いと思います。ただ、世界に挑戦するチャンスが少ない、もしくは、そういう世界を知らないために、日本に留まっている人が多いと感じています。
これは、私がシリコンバレーで働いた経験から言えることですし、努力してチャレンジしてみれば、思っていたより世界は近かったなんてことがあります。そこには、慣習や年齢、性別を問わない、エンジニアとしての真剣勝負があるのも事実です。ミラクル・リナックス社のエンジニアには、そういう世界でぜひ、エンジニアとしての価値を磨いてもらいたいと考えています。そして、そのようなエンジニアを抱える、ミラクル・リナックス社の製品・サービスは日本一であり、世界にも通じると言われたいと考えています。
このような世界に通じる人材育成や製品・サービスを提供するには、"エンジニアの楽園"が必要だと考えています。シリコンバレーの企業に見られるような伸びやかな風土の中に厳しさがあるというのが、私の考える「エンジニアの楽園」です。これは、日本オラクルがまだ起業間もない頃に私が入社し、そして米国オラクル本社で働いた時の経験からくる考え方です。私がイメージする「楽園」というのは、「非常に技術力の高い人」たちが、「自己管理」と「自己責任」を持ち、「仕事に没頭でき、チャレンジできる環境」だと考えています。
この「エンジニアの楽園」は、何も日本人だけのためではありません。私は、Asianuxのプロジェクトを通じて、様々なアジア諸国の方々と話をする機会があります。特に発展途上国の政府関係の方と話をする機会が多く、以下のような言葉を何度も頂きました。「もはや、道路や橋は必要ない。ああいうものは、一度作ってしまえば終わりで、その後の地元経済への発展にはつながらない。今必要なのは、自分たちの実となる、ITの技術だ。特にオープンソースは重要だ。 我々には、自国の経済を発展させる知識が必要なんだ。そして、世界へ打って出られる技術としては、OSSが一番良いと考えている。」
さらに、発展途上国の若い人たちの熱気と活力はすごいものがあります。この熱気は、「絶対に自分たちが頑張って、自分の国を良くするんだ。」という思いから起こってくるものです。彼等のどん欲で、強烈なパワーには、いつも圧倒されます。そんな経験を私自身がするうちに、彼等を支援し、我々のエンジニアのスキルやノウハウを彼等に還元することには大きな意味があり、OSSの世界にも貢献できると考えたわけです。OSSをメインに利用する国 が増え、OSSに関わるエンジニアが増えることは、間違いなくOSSの発展にも、さらにはこのような発展途上国のIT産業の発展に寄与できるはずです。
ミラクル・リナックス社は、国産OSベンダーとして、オープンソースコミュニティと企業をつなぎ、そして、エンジニアが成長できる環境を醸成する企業となることを目指します。
代表取締役社長 最高経営責任者
児玉 崇