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エキサイティングでアドベンチャーな7年間をありがとうございました

2015年4月1日より、私、児玉から代表取締役社長のバトンを現副社長の伊東に引き継ぎます。

3/26に発表しましたように4/1付けで小職が会長となり、副社長の伊東が新しい社長となります。

お客様、パートナー様を始めとしたステークホルダーの皆様、そして社員のみんなには、2008年からの7年間大変お世話になりました。皆様のご支援があったからこそ、このエキサイティングでアドベンチャーな7年間を過ごせたと考えております。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

さて、この7年間を振り返りますと、様々なことがありました。
就任当時のBCNさんのインタビュー記事を見てみると、

  • Linux以外の製品・ソリューションを展開する。
  • 日本オラクルとの資本関係も見直しをする。
  • 海外に負けないエンジニアの育成

ということを私は、語っています。

また、就任の記者会見では、左の写真のようにビジネス分野を説明しており、Linuxの応用分野の拡張ということを語っています。

これら4つのことについて、振り返ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

Linux以外の製品・ソリューションを展開する。

就任当時の2008年には、Zabbixをビジネスを展開し始めたところでした。これらは、現在、「MIRACLE ZBX」として、製品やアプライアンスサーバを販売しており、当社のビジネスの柱になっています。

また、「MIRACLE System Savior」もこの当時には、製品化しておりませんが、今は収益性の高いビジネスになっており、様々な大企業のお客様でご利用頂いております。

さらに2013年からOSSとして始めた「Hatohol」も「MIRACLE Hatohol Enterprise」としてビジネスを開始しました。

この7年間で当社が取り扱う製品も増えましたが、OSSやLinuxをベースとしたビジネスであることに変わりはありません。

Linux応用分野の拡張

就任記者会見の写真で私が手に持っているのは、MID(Mobile Internet Device)と呼ばれた、今でいうタブレットです。当時は、まだAndroidがメジャーになる前で、iPadも発表されておらず、Linuxをベースとした製品でした。当時は、組込分野への参入を考えており、技術見地を深めている段階であり、Intel社との協業し、Asianux Mobile 2.6Jなる製品を試用版としてリリースしていました。

この分野は、「Embbeded MIRACLE」として、発展しており、Digitaiサイネージ製品「MIRACLE VISUAL STATION」へも進化しております。今やこの製品は、全世界のユニクロの店舗にて稼働しています。また、組込Linuxとしては、Intel系以外にもARMやMIPSなども取り扱っており、公表はできないところにMIRACLE LINUXが動作しており、年間1万本以上が出荷されています。

そして、昨年発表したIVI、車載用Linuxというのが、ホットな話題です。今後もこの分野は大きく発展していくことになると思います。

資本関係の見直し

就任当時は、まだ日本オラクルが大株主でしたが、その後MBOを実施し、そして、昨年7月にソフトバンク・テクノロジーのグループ会社となりました。この分野は、詳細をここに記載することはできませんが、7年間において、この資本構成を変えていくことは、非常にタフなことでもありました。また、その時代、時代で資本構成をどうするかは、本業にも影響が出てくることも事実であり、それぞれが良いタイミングで実行できたと考えています。

海外に負けないエンジニアの育成

Asianuxの共同開発は、2003年に北京で始めて、2014年にベトナム・ホーチミンで移設しました。社長就任の2008年は、北京オリンピックが開催された年でもあり、これ以降物価の上昇などの問題もあり、中国から別の国への移設を考えていました。今も、20代のエンジニアがベトナム人数名を率いており、海外で活躍しています。もっともっとそういうチャンスを作っていければと思います。

また、2012年4月から新卒も採用しており、来週の4/1にも2名の新卒社員が入社してきます。これは、私が社長時代に始め、当社の未来につながるとても大切なことだと考えています。もっともっと若い力が活躍する場を作っていくことが当社にとって必要なことだと考えています。そうした礎を作ることができたと考えています。

そしてさらなる未来へ

私は、会長職として、新社長である伊東をサポートし、ミラクルの成長を今後も支えていく所存です。ミラクル・リナックスは、これからも日本企業のお客様が安心して利用できるOSS製品の開発とサービス提供を推進します。引続き、オープンソース・ソフトウェアの普及・発展を支援するとともに、オープンソース技術によってお客様のビジネスへの貢献に尽力していきます。


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