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はじめに
Asianuxの最新バージョンである、「Asianux Server 3(アジアナックス サーバ スリー)」(以下、AXS3)は、 2007年9月18日にリリースされました。 Asianuxとは?
Asianuxは、2003年12月、日本のミラクル・リナックスと中国のレッドフラグ両社の共同リナックス開発プロジェクトとしてスタートし、2004年10月に韓国のハーンソフトが参加し日中韓の3ヶ国の共同プロジェクトとなりました。
世界のLinuxベンダー勢力図
Asianuxの理念は、共通(Common)、協調(Collaboration)、貢献(Contribution)の3つの「C」で言い表すことが出来ます 。 共通(Common)
アジア各国で要求される機能要件を満たしたアジア標準のLinuxを開発し、各国の共通基盤となるLinuxを目指します。これにより、IHVやISVの広範な動作保障(Certification)の支持を得ていきます。 協調(Collaboration)
アジア各国のリーダ企業が持つノウハウと開発者を集結し、オープンソースの理念をもとに共同で開発を実施します。まさにオープンソースの世界だから出来る 新しい形のプロジェクトです。従来のプロプライアタリーなOSは、囲い込みをベースとした排他的な世界を築いてきました。 貢献(Contribution)
作業成果としてのディストリビューションは、アジア各国の要望に沿った機能を備え、官公庁プロジェクトやオープンソースコミュニティに広く還元して行きます。 2004年8月に最初のバージョンである「Asianux 1.0」(日本市場では「MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside」として提供、中国では「RedFlag DC/AS 4.1 - Asianux Inside」)を出荷。2005年8月に信頼性、可用性、保守性を強化した「Asianux 2.0」(日本市場では「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」として提供、「Red Flag DC 5.0 - Asianux Inside」、「Haansoft Linux 2005 - Asianux Inside」)を出荷開始して以来、日中韓の行政府をはじめ幅広い分野の企業ユーザで導入されています。
Asianuxコンソーシアム History
2003年 8月 Go West。はじめの一歩
我々は、東(米国)ではなく、これから市場が成長するであろう、西にターゲットを見据え、西に向かうことにした。そして、中国・北京で開催されるLinux World Expo Beijingがあることを知り、テレビでしか見たことの無い中国に訪問し、レッドフラッグ社を見つけることになる。 2003年10月 レッドフラッグ社とサーバLinux製品の共同開発を合意。
ビジネスは、スピードが命と言うが、我々は、なんとたった2ヶ月でこの共同開発を行うことに合意した。このスピードの早さはなんだったのか。今から考えてみれば、非常な驚きである。 ![]() (調印式の後に、レッドフラッグのオフィスにて) 2003年12月 レッドフラグ社とミラクル・リナックス社により、Asianux1.0の開発スタート
とは、言ったモノの、どうやって共同開発するかは、極寒の北京に降りたった、二人のサムライに託される。右も左も、習慣も分からない土地に、放り込まれ、部屋探しから始まったこの二人。 2004年 6月 Asianux1.0をリリース
航海中に嵐や食糧難など色々な危機に遭遇するわけだが、この航海でも同じような危機には見舞われた。 ![]() (Asianux1.0製品出荷打ち上げパーティにて@北京) 2004年 7月 Asianuxがグローバルで認め始められる
Oracle Open World上海にて、オラクル社の「Unbreakable Linux」にAsianuxが認定される。 ![]() (AsianuxのUnbreakable Linux対応記者発表会にて@上海) 2004年 10月 ハーンソフト社のAsianux参加。 Asianuxのスタート時から、韓国パートナーのリクルーティングを実施しており、1年間で10回以上、訪韓し、ハーンソフト社を選定。韓国では、爆弾酒を飲みながら、企業調査を行い、その文化や人柄など知ることになる。 ![]() (調印式の後に、レッドフラッグのオフィスにて) そして、CJKの三カ国で開発がスタート。お互いの絆を確かめる意味も含めて、皆で天安門広場へ。 ![]() (天安門広場にて) 2005年 8月 Asianux2.0をリリース
三カ国(CJK)になり、一層の開発強化が行われ、各国の要望も取り入れながら、製品を完成させた。Asianux1.0の時より、関係者も増え、打ち上げパーティ参加者も増えた。 ![]() (Asianux2.0製品出荷打ち上げパーティにて@北京) 2006年 4月 新合弁会社「Asianux Corporation」設立をすることを合意。
活動の強化、ブランディングの強化を行うために、企業体を設立することで合意。 ![]() (設立合意発表会@北京) 2006年 8月 Linux World Expo San Franciscoに出展。 ブランディングの活動を開始。また、4番目の参加パートナーのリクルーティングも開始。展示予定のサーバマシンがなかなか届かずに、アメリカでの展示というのが大変骨折りであることを痛感する。 ![]() (Asianux出展ブース@サンフランシスコ) 2006年 10月 Asianux3.0(現行製品名:Asianux Server 3)の開発開始 品質向上を一番の目的として、開発がスタート。アメリカ人の開発に加わり、英語版についても、正しい英語が使えるように。このアメリカ人いわく、Asianuxで使われている英語は、Asianux Englishらしい。どうも、日本、中国、韓国の訛りが混成されて独自の言語体系になっているらしい。 ![]() (製品企画・開発会議の様子@北京) 2007年 7月 製品名を3カ国で共通のAsianuxブランドに統一することを発表。 これまで、各社の製品ブランドを使ってきたのを統合し、三カ国ともにAsianuxを使うことに、併せて、新バージョンの製品名をAsianux Server 3に正式発表。 ![]() (Asianux Server 3製品発表会@北京) 2007年 7月 ベトナム科学技術省の支援のもと、ベトナムの企業1社が4番目 のメンバーとしてAsianuxコンソーシアムに加わることを発表。ベトナムが4番目の三カ国に選定された理由は、「箸を使い、お米を食べる国だから」。日本、中国、韓国も同じく、箸とお米です。この理由は、嘘ではありませんが、もちろんそれだけが理由ではありません。 ![]() (ベトナム科学技術省の代表とAsianuxの3社の代表の堅い握手) 2007年 9月 ベトソフトウェア(ベトナム)がAsianuxに参加発表 ベトナムの独立系ソフトウェア会社として、大手であるベトソフトウェアがAsianuxに参加しました。 ![]() 2007年 9月 Asianux Server 3をリリース ![]() Assianuxのロゴにある龍を強調し、パッケージデザインを統一。ただし、配色については、各社のコーポレイトカラーを用いている。 2007年 12月 Asianux Corporation(中国名:無錫亜聯開源軟件技術有限公司)を中国江蘇省無錫市に設立。 ![]() ![]()
Asianux開発体制
Asianuxのメンバーは、実際一つの開発チームとなり、OSを開発、検証、二次サポートを行います。現在は、中国・北京市において各参加企業からの開発者が参加し、Asianuxチームが構成されています。日本からもシニアのエンジニアが中国に常駐し開発の中核的役割を担っています。
Asianux協業スキーム
今後のAsianux
ミラクル・リナックス、レッドフラグ、およびハーンソフトの3社は、2007年7月から各国が提供しているリナックスの製品名を「Asianux®(アジアナックス)」に統一し、次期バージョンの「Asianux Server 3」から、アジアにおける共通ブランドとしていくことは先にも述べましたが、製品名のブランド統一だけでなく今後はアジア共通OS「Asianux®」の共同開発を積極的に推進し、アジア市場に最適なリナックスの開発およびサポートサービスの提供の実現にむけて、ミラクル・リナックス、レッドフラグ、ハーンソフト新合弁会社「Asianux Corporation」設立する予定です。(昨年の4月に発表済み)
Asianuxおよびこれらに同梱するオープン・ソース・ソフトウェア(OSS)の共同開発を主業務とした新合弁会社「Asianux Corporation(アジアナックス・コーポレーション)」を設立する目的は、成長するアジア市場における日中韓以外の諸国との連携強化と、グローバルなハードウェアベンダーおよびソフトウェアベンダーとの協業強化等になります。
「Asianux Corporation」設立の目的
「Asianux Corporation」概要
「Asianux Corporation」の本拠地は、アジア諸国の本社やグローバルIT企業の研究開発センター(Research & Development Center)が数多く存在し、「Asianux®」の開発、技術サポートおよびマーケティングに最適な活動が可能である中国の北京とし、中国政府の事業許可承認後開業する予定です。
Asianux Corporationについて
Asianuxのベネフィット
4-CO(4つの共同)、すなわち共同開発、共同ブランド、共同サポート、共同マーケティングというAsianuxのビジネスモデルは他に類がないため、Asianuxコンソーシアムは、レッドハットやノベルなど他のLinuxベンダーとの差別化を図ることができます。アジア諸国の大半は、国内でソフトウェア産業とOSS技術を推進する強い意向を持っており、Asianuxのビジネスモデルに対する賛同の声が高まっていると感じています。 ■顧客のベネフィット
■ソフトウェアベンダー・ハードウェアベンダーのベネフィット
Asianux® Certification Program概要
Asianux Certification Programのスキーム
ミラクル・リナックスの今後
Asianuxプロジェクトのスタートから3年以上が経過し、Asianux全体の出荷は中国、韓国、日本の市場で7万本を越える伸びを見せています。国際的なエンタープライズ Linux市場における重要なポジションを確立し、3ヶ国での協業および開発体制が整ったことを受け、このたびの製品名のブランドをAsianuxに統一することにしました。3ヶ国でのブランド統一により、Asianuxは新しいテクノロジーとサービスを提供し続け、ユーザ、パートナー、オープンソースに対して貢献していきます。グローバルベンダーによるハードウェアおよびソフトウェア製品の対応増加が見込まれ、お客様への提案の幅も一層拡がることから、3社ではグローバル市場へのさらなる普及を狙います。また日本では、「日本人による日本語でのハイレベルできめ細かいサポート」という、ミラクル・リナックスの従来の強みを継続しつつ、今後はグローバルなブランドを活用して国内でのさらなる発展を目指します。
ライセンスとサポート
ミラクル・リナックスでは、AXS3から価格体系一新し、初年度は使用するサーバのCPU数とサポート内容に応じて『ベーシック パック』と『スタンダード パック』の2種類のパッケージを提供します。また、「スタンダード パック」のサポートのオプションとして、ソースコードレベルの調査やダンプ解析などの高度な技術サポートを提供する『プラチナ サポート One』(1ショットサポート)と『プラチナ サポート』も提供します。
(*1) 1サーバは、ここでは1ノードのことを指します。
Asianux関連サイト
AXS3紹介サイト http://www.miraclelinux.com/products/linux/axs3/index.html
ミラクル・リナックス株式会社 代表取締役社長 最高経営責任者 児玉 崇 |
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